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椹木野衣『感性は感動しない 美術の見方、批評の作法』 ~まずは、《かたまり》を呑み込む。その後は、意外に〈常識的な〉知的生活のノウハウの数々が披瀝されています。

 当初、難解な論文集の様な書物かな、と思ったのですが、意外でした。それが良かったのか、どうか・・・。
 巻頭に、近時、教科書や入試論文にも取り上げられたという、全8頁の、「感性は感動しない」を置いて、それを敷衍するように〈書きおろ〉された、エッセイ集でした。
 書名は、

椹木野衣『感性は感動しない 美術の見方、批評の作法』(世界思想社)

〈さわらぎ のい〉さん、1962年生まれです。

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 入手してすぐ「飛行機の座席の選び方」(P.180)を読んでしまいました。何処に乗れば、事故の時に生き残る確率が高いか、を考える軽いエッセーでした。

 著者の言う、絵画鑑賞の要諦は・・、まずは、作者の〈分身〉である絵画を、〈かたまり〉として〈受け止める〉こと。
 次には、漠然と〈思いを巡らせ〉ます。その時に、様々な〈教え〉は、頭から取り除きます。答えも感想も出さずに、〈見て感じる〉ことが大切です。

(以下、下記の「続きを読む」をワン・クリックしてお読みください。)

 ですから、展覧会は、自分のペースで、独りで廻ります。
 良い、と思ったら、受け止めて、〈かたまり〉を持ち帰って〈発酵〉させます。
獲物を丸ごと呑み込んで、体で消化し、血肉とします。

 展覧会のカタログで検証もします。自分を信じるのが大切ですが、例えば、いつもコンビニ弁当を食べていると、フル・コースの良さが分からない、と言ったことに留意することも大切だからです。

 その意味で、強い印象を得た読書は、どんどん掘り下げて、〈さまよい〉、遠くまで行き、そして、元に戻ります。そこで、圧をかけて書きます。

 ・・と言った知的生活が述べられます。しかし、期待していたほど内容が新鮮では無く、内容も少なく、後半は、著者の故郷や昔の回想になってしまいます。
 先に述べましたが、期待し過ぎた分、肩の荷が下りて読むことが出来たのですが、不満も残った読書ではありました。★
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Author:感動人
 芸術全般を愛する団塊世代です。
 芸術団体を「引退後」、たっぷり時間をかけて、いろいろな芸術を初心にかえって学び、横断的に、楽しんでいきたいと思います。もうひとつ、心身共に健康に「年をとっていく」ための、生活のマネジメントも「同時進行」でお伝えします。
 のんびりと過ごしたいと考えています。お寄せいただくコメントなども、論争などは避けて、ゆったりしたお話をお寄せください。

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