一ノ関圭『茶箱広重』を見つけました。青山文平作品も連続、5冊目を読了です。きょうは、私のブログ入力雑談もお伝えします。



 ピコン、と何度も、スキーに行っている孫たちの動画や写真が、スマホの LINE に送られてきます。
 
 ところで、このところ、断続的に花粉症が出ているので、不要な外出は控えて、読書三昧です。
 しかし、後述のような、文庫判の漫画などを見るときには、さすがに、老眼のメガネを使うようになりました。

 いままで、裸眼で十分だったのですが、やはり、あと数か月で、古希です。
 そう言えば、昨晩、テレビで観た、小田和正や私の好きな吉田拓郎も、同年齢なんですね。言うことに共感出来ます。

 眼鏡だけではなくて、薄暗いのが苦手になって来たので、ブログの、入力専用電子文具「ポメラ」【写真】も、バックライト付きに買い換えようかとも思っていますが、10年以上使っているので、愛着があるんですねえ。

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文楽五月公演『加賀見山旧錦絵』を詳しく〈予習〉します。 【アクセス数 14万記念記事】

 東京・国立劇場、文楽・五月公演は、

加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)』。

 本公演も、どうせなら、江戸時代の如く、弥生狂言として、さらに、文楽・歌舞伎競演にすれば、もっと評判になったと思います。

 私の予習は、まずは、NHKーDVD『加賀見旧錦絵』(2016刊)、長局の段、奥庭の段を観て、尾上の遺骸を見て、お初のクドキに涙ぐみました。
 映像内容は、昭和50年代の道頓堀・朝日座の舞台ですが、これが良い。
 太夫は、四代目竹本越路太夫(三味線・竹澤弥七)
 人形は、初代玉男、二代目勘十郎、若かりし簑助、玉女で、圧巻でした。皆、きりりとしています。
 DVD付録映像のインタビューで、越路太夫は、出だしの「テモおそろしい たくみごと・・」からは、素人が考え及ばぬ、脂汗の出る難曲と述べています。

 さて本題の予習に入ります。
『加賀見(鏡山)旧錦絵』。大昔から、上方と江戸で名題を代えたり、作者や建(たて)役者が集まっての《世界定め》では、アイデアを盛ったり、作者が、見せ場を《ないまぜ》したり、見せ場を2つを合わせてサービスしたり・・いろいろ考えたのでしょう。
 その上方と江戸では、省略する場も異なります(例えば、上方では「竹刀打ち」が無い。)。

 それやこれやで、結果として、だんだんこの狂言が面白くなっていったのでしょう。
 が、反面では、いろいろ混ざって、どこがどう混ざっているのか、どこが、どういう背景を持ってきたのか、我々は、からくりを理解するのに苦労します。しかし、そのからくりが分からなくたって、芝居は、十分楽しめます。でも、まあ、からくりを解き解すともっと楽しめるのは否めません。
 ・・と、いうスタンスで、この予習をしてみました。
 約7000字になります。ゆっくり、お読みください。
 このブログも、おかげさまで、14万のアクセス数となりました。改めてご愛読を心から感謝申し上げ、お礼をかねて、本記事を書かせていただきました。

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知識を総合しての読書の悦び。やはり、いろいろ頷ける青山文平作品『かけおちる』と『半席』。篠綾子『紫草の縁』にも感動しました。

 まずは、このブログのアクセス数が、14万を超えました。ご愛読を心から感謝申しあげます。
 最初のブログ、既に書き終えた、「入門介護講座ー特別養護老人ホームの選び方」も、ニーズがあるのか、15万6千と、伸びています。これは、右のリンク(PC版表示)からご覧になれます。

 さて、今日は、3冊の本をご紹介しますが、時代が近いせいか、同じ江戸の地名などが出てきます。
 それに、後述しますが、読んでいて、刀の知識や百人一首に、すぐピンと来るなど、これまでの、いろいろな知識を総合して楽しめました。

 まずは、このところ連続して読んでいる、青山文平作品。こう一度に読むと、飽きて来ないかな・・、と心配しつつ読んだのですが、杞憂でした。
 それに、68歳で直木賞を受賞され、しかも、経済関係の出版社に勤務されていただけあって、歳と経験に裏づけされた文脈は、身につまされるところが多々あります。

 今度も、感じるいくつかの文章がありました。

 例えば、
 「人間、生きていると、いろいろな〈いろは〉を学んで行くが、抜けたままの〈いろは〉が多々ある。」とか、
 「実(じつ)、はなにもない。使う者が実をつくる。」
 「真実はない、事実がある。」
 「出世するたびに虎の尾を踏んでいた。」
 「どうせ、やらねばならぬのなら、自分からやろうとしたほうが、疲れは少ない。」 
・・とか。
 改めて、噛みしめました。


青山文平『かけおちる』(文芸春秋社)

青山文平 『半席』(新潮社)


 前者の、題名は、いわゆる《駆け落ち》、のことですが、主人公が、妻、娘など、係わった3つの駆け落ちを背景に、行き詰まる徳川制度、武士制度、人間関係のわだかまり、そのなかでの主人公の心の抗いが描かれます。

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歌舞伎『伊賀越道中双六』 ~雀右衛門(お谷)の嘆き、吉右衛門(政右衛門)・歌六(幸兵衛)「岡崎」圧巻の幕切れ。



 昨夜は、吉右衛門と阿川佐和子の対談集、『吉右衛門のパレット』(新潮社)を読んでいました。

 さて、3月8日正午から、国立劇場・歌舞伎公演

通し狂言 伊賀越道中双六』(5幕7場)

を鑑賞しました。
 写真は、命をけずるがごとき《莨切(たばこぎり)》。

 天明3年(1783年)4月、竹本座初演の、近松半二(1725ー1783)の人形浄瑠璃が原作です。

 今回の《通し》は、全10段中の、7段目「岡崎」がクライマックスの通しで、平成26年公演で、第22回読売演劇大賞・最優秀作品賞を受賞した作品の再演です。

 歌舞伎役者が、この賞を受賞した例はありましたが、歌舞伎作品として受賞したのは、初めてでした。
 歌舞伎が、浄瑠璃の本質に迫り、普遍的な人間テーマとして、現代に通じる演劇作品として評価されたのです。

 赤子殺しの故か、めったに観られない「岡崎」の公演で、一般的な6段目「沼津平作内」・「千本松原」はありません。私も、前回、鑑賞した2013年はやはり逆でした。
 因みに、上演は、原作の、2、3、7、8、10段目といったところでしょうか。

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一ノ関圭『鼻紙写楽』。素晴らしくて、滅法面白くて、すっかり作品世界に没入してしまいました。



 本当に、面白いし、役に立ちました。
 素晴らしい、作品(漫画)です。
 私の歌舞伎・文楽好きのニーズに、細かい知識を、絵と会話の中にまとめて、しかも、水準がものすごく高いのに感動してしまいました。
 特に、江戸っ子の会話の臨場感は、小説以上に感じました。


一ノ関圭 『鼻紙写楽』(小学館・1,800円)


 第20回手塚治虫文化賞と第45回日本漫画家協会賞をW受賞している評判の「漫画」です。
 昨年から、版元も品切れで、ずっと探していたのですが、「2016年6月刊 第3版」を手に入れました。

 造本が、分厚くて、紙質が良い。そして、内容は、江戸の息遣い、雰囲気が、緻密に、しっかり描かれ、かつ、蝦夷・松前のことまで触れられているほどスケールが広い。

 舞台となっている、江戸の芝居小屋、芝居絵の種類や版元のシステム、それらの江戸と上方の異同、さらには、奉行所のシステム、はては、本所・深川・向島の水事情まで、しっかり知識がつきます。したがって、読み進めるのに、若干時間を要します。

 最初のほうで、団十郎の姉妹が、初日の楽屋に〈ぼた餅〉を配る描写で、さっそく引き込まれてしまいます。
 〈ぼた餅〉は、〈牡丹餅〉と書き、団十郎の副紋(替紋、控え紋とも)が〈杏葉牡丹(ぎょようぼたん)〉から、というところです。

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静嘉堂文庫美術館(二子玉川)で、初心者に分かる日本刀の展覧会を鑑賞しました。帰りに、一ノ瀬圭『鼻紙写楽』を発見!して、うきうきとした一日でした。



 まずは、余談を。果物の《梨(なし)》を、《ありのみ》と、半世紀ぐらい前に、祖母から聞いた記憶があります。

 梨という言葉は、ものが無い意味の「無し」に通じて縁起が悪いので、《有りの実》と言ったそうです。
 このことを、遅まきながら、
篠綾子『おしどりの契り』
「代筆屋おいち」シリーズ、最終巻(第4巻)で知りました。

 この小説では、「なし」、「あり」から、「ありやなしや」と進み、
名にし負はば いざことはむ都鳥 わが思う人はありやなしやと」、
の在原業平の和歌に進んで、この小説のテーマである、別れ別れの人を思うテーマに行くわけです。
 因みに、「あり」は、在原業平の「あり」も含んでいます。戸田茂睡や北村季吟も登場し、この作家の非凡さが伺われます。

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『加山又造展』を楽しみました。が、本当の目当ては、「野田岩」の鰻でした。



 書斎で、DVDを観て、ひとり、涙を流していました。
 まずは、文楽のお話です。

 多分、1976年(昭和51年)、そうでなければ1981年(昭和56年)の、道頓堀・朝日座、
加賀見山旧錦絵』(長局の段、奥庭の段)、
の録画を観て、尾上の遺骸を見てからのお初のクドキに涙ぐんでいたわけです。(2016年発売のNHK/DVD)。
 太夫は、四代目竹本越路太夫(1914ー2002)、三味線・竹澤弥七ですが、60歳前後の初代・玉男(1919ー2006)が、実にイイ男。若い、簑助もきりりとしています。やはり、人間国宝になる人は、若いうちから、違い、ますね。

 5月公演鑑賞のための、『加賀見山旧錦絵』の予習の成果は、後日、アップします。もう、8冊ほど読んだのですよ。

 さて、水曜日は、天気が穏やかだったので、妻と、「日本橋タカシマヤ」に、
加山又造展』、
を観に行きました。

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読書三昧。青山文平『励み場』は、ページを繰る感動にあふれています。ですから、ここでは、筋は書きません。もう一つ、5月の文楽公演「鏡山」の予習に時間をかけています。

 あまりにも、『つまをめとらば』(文藝春秋社)に感動したので、同じ作者の、昨年9月に出版された、

青山文平 『励み場』(角川春樹事務所)

を読みました。
 これにも、前作以上に感動しました。

 1頁目、おっ、随分、今風の姉妹の会話で始まった、と思ったら、その後、中盤まで、《重い》なあ、と思ったら、今度は、一体どうなるの、とハラハラ。すごいハラハラ感なんです。ミステリーでは無いのに。そして、最後は、すこぶる後味よい感動。素晴らしい。

 《励み場》とは、励めば報われる仕事場。《名子(なご)》である、主人公・笹森信郎(のぶお)が、「己の持てる力のすべてを注ぎこむのに足りる場処」のこと。
 《名子》とは、戦国の世が終わったときに、大名や領地を捨ててその家臣とならずに、武家を捨てて領地を取って百姓になった(元武士の)主家に仕える家来です。


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二期会公演・オペラ『トスカ』 ~迫力ある演奏、華麗な舞台、美しく歌いあげた木下美穂子。感動しました。が、劇の《不条理》は、あまり感じられませんでした。



 15日(水)、18時半から、上野・東京文化会館で、二期会公演、


オペラ『トスカ』(3幕)
(ジャコモ・プッチーニ(1858ー1924)作曲)


を鑑賞しました。ローマ歌劇場との提携公演です。
 席は、S席・中央最前列。満員の盛況。
 
 開幕冒頭から、オーケストラが、力強く鳴ります。指揮者の「うー」とか、《気合い》もすごく、演奏に迫力あって、突出して良かった。
 そう言えば、指揮者がピットに入って来たときから、オーケストラメンバーが、拍手に代わる足踏みで迎えて、両者の信頼関係がよく出来ているのが伺え、好感が持てました。
指揮・ダニエーレ・ルスティオーニ
兎に角、若く、元気一杯なのです。

息があっていたのは、
東京都交響楽団。
 それに、二期会合唱団、NHK東京児童合唱団も熱演しました。

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これで文楽・歌舞伎がもっと面白くなります。目から鱗の、文楽、歌舞伎の優れた手引き書『歌舞伎の音楽・音』



 写真は、永田町、「国立劇場」の梅。まだ、寒いですね。
 このところ、秋から冬に行われる国立劇場の歌舞伎は、毎月、すべて観ています。きちんと戯曲を味わうなら、通し中心の、こちらです。

 はじめに余談です。1月6日のブログに書いた、朝井まかて 『残り者』を読むについて、大奥に関する《参考書》となるのが、
松本清張 『大奥婦女記』(講談社文庫)、
でした。妻の書棚から借り出し、あまり面白いので読みふけってしまいました。
 徳川将軍、1~7、11、12代の大奥が記述されています。

 さて、本題。実に、素晴らしい内容でした。まさに、座右の一冊になりそうです。

配川美加 『歌舞伎の音楽・音』(音楽之友社)
4,500円です。

 同書は、もともと、「入門書」として書かれたのが、頁数が多くなって、書名から「入門」の文字を取ったとのことですから、決して難解でありません。
 しかし、内容は、目から鱗(うろこ)の事ばっかり。

 冒頭、歌舞伎の歴史が、要領よくまとめられています。ここは、まさに、これくらいで良いのです。

 それから歌舞伎音楽を、歌舞伎囃子歌舞伎浄瑠璃に分けて、さらに、前者は、陰囃子出囃子に、後者は、竹本(義太夫節)常磐津・清元節(豊後系浄瑠璃)に分けての記述です。

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重厚な三味線、華麗な簑助。際だった、俊寛の孤独感・悲劇を鮮明に描いた、国立劇場文楽公演『平家女護島』に感動しました。




 風が強く、すこぶる寒い日。それでも、ラッシュの余韻の残る地下鉄は《冷房》で、《強く感じる方は、弱冷房車へ》だって。

 7日(火)11時から、国立劇場文楽公演、

近松門左衛門『平家女護島(へいけにょごのしま)』
(1719年初演)

を鑑賞しました。
 着物の御婦人が随分と多いですが、やはり、着物って暖かいのでしょうか。

 今日の席は、舞台も、床も、両方とも良く見られる、文楽では、ベストの8列25番です。私が好きなのは、この7、8列の、座って左側が通路の25番です。
 
 ちなみに、この2月公演は、近松《3本立て》の、バーゲンセールです。
 筋が単純で分かりやすいとは言え、「曾根崎心中」は、昭和の改悪台本。まっ、でも、お初の勘十郎を見たいところでした。
 「冥土の飛脚」〈淡路町〉の、呂勢太夫を聴いてもみたかったところもあるのですが、今回は、第一部の、論争が多く予習しがいのある、かつ、簑助も登場する、「平家女護島」にしました。

 昭和5年に復活して以来、二ノ切りでは、「平家物語」や「能・俊寛」とは違った、近松独自の悲劇性の解釈を舞台化するのに、彦六系・文楽系などの演出や〈海士(あま)訛(なま)り〉の強調(海士の女の土俗的な深情けか、普遍的な女の心情か、の表現)を巡っての方法論などの〈対立〉があります。今回は、平成7年以来の公演です。

 本舞台は、良くできた論文のように、序論、本論、結末の、すっきりした筋立てです。
 それもあって、俊寛の悲劇が際だちますが、天皇対武士、裏返せば、近松の執筆意図も十分感じ取れます。

 印象に残ったのは、錦糸→清介→藤蔵ら、の力強い三味線。もっとも、藤蔵は、力んでいるのか、両隣への遠慮なくソワソワ、ゴソゴソ・・。

 やはり、見所は、〈鬼界が島〉の段。
 冒頭から、島流しの惨めさが、すこぶる感じられます。近松の名文がさえ、沈痛な、緊張感が漂います。
 ・・またです。こんな時、単に人形の登場だけで拍手しないでほしいな。おまけに、その拍手たるや中途半端な拍手・・そんならしなけりゃいいのに。

 熱演、豊竹英太夫(三味線・鶴澤清介)
 
 それぞれの人形が良い。
俊寛僧都・吉田和生
丹波少将成経・吉田勘弥
平判官康頼(やすより)・吉田玉志

そこに、
瀬尾太郎兼康・吉田玉也
の熱演で、選択の余地ない、俊寛の生きる方途を鮮明に示して、感動です。
「餓鬼道、修羅道、地獄道・・」の言葉の重さ。

で、千鳥・吉田簑助、登場。じっくり魅せられました。
やはり、《華》がある。近時、引退多い中で、簑助もいなくなったらどうするのかしらん。

その後は、復活の「敷名(しきな)の浦」、
 熱演、豊竹咲甫太夫(三味線・鶴澤藤蔵)。
 太夫5人、三味線5人、で、ちょっと三味線に負け気味の太夫も。余談ながら、オペラなどでもいるんですねえ、オーケストラに負ける人って。

 2時終了。3部制の第1部終了の時は、臨時バスが出ないんですね。何とかしてほしい。
 アナウンスは、「次の回がありますから、迅速に席を空けてください。」だと。

 来週は、オペラ「トスカ」に参ります。歌姫フローリア・トスカを演じる、ニューヨークを拠点に活躍中の木下美穂子が楽しみです。★

しみじみした、深い、大人の味わいの、青山文平『つまをめとらば』を耽読しました。

 やや春の気配が。 
 しかし、桜も、齢を重ねると、咲くのが遅れる、と後に述べる本に書いてありました。

 今日は、10時から、国立劇場3月歌舞伎公演《岡崎》の、あぜくら会先行チケット発売日。
 七息思案。スマホとパソコンの二刀流で挑み、スマホで15分以上かかってゲット(画面が「次に」進まないのです。)。
 返す刀で、観劇後、恒例にしている、第一ホテルのバイキングも、ホテル会員割引席をゲットしました。これは、2分ほどで完了しました。

 ところで、今年、既に読んだ7冊の中では、今のところ、一番、共感した書物かもしれません。

青山文平 『つまをめとらば』(文藝春秋)

 ・・歳を重ねるにつれて、分かったことが増えた。分かっていたことが、分からなくなったりもする。・・・
 6掌編のうち、最後の、「つまをめとらば」の最後に出てくる一節です。
 
 物語は、隠居している56歳の貞次郎が、初めての結婚に踏み切る決心に悩んでいます。
 一方、10年ぶりに会った幼なじみの省吾は、3度の結婚で、ほとほと女には懲りています・・という設定で、僅か50頁に、人生が凝縮されていて、感動しました。

 よく読んでいる、朝井まかてや藤原周平、もちろん葉室麟とは、全く違う時代物の味わい。
 先ほどのような、ちょっとした記述の多さにも魅了されます。例えば・・、

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出版社の月刊PR小雑誌の話、あれこれ。2月号で目を引いたのは、2誌が、ほぼ同じ論調で、国や自治体の「婚活政策」を批判しているのに気づきました。

 2日間ほど暖かさが続いたので、家の網戸と窓をきれいにしました。やり終えて一息ついて窓ガラスを見たときに気になる、隅や一部の少しの残り汚れ。素人ですねえ。

 さて、何か月かに一度位お話ししていますが、主要出版社の月刊小雑誌(PR誌)。
 定期購読している冊子は、どれも、内容が充実していて、毎月、読むのにアップ・アップしています。

 現在、私が、定期購読しているのは・・、
『本』(講談社)、『一冊の本』(朝日新聞出版)、『ちくま』(筑摩書房)、『読楽』(徳間書店)、『本の旅人』(角川書店)、『波』(新潮社)、『ランティエ』 (角川春樹事務所)
 ・・といったところです。

 今月は、2月号で、奇しくも、結婚への同調圧力、特に、このところ目立つ、国や自治体の婚活政策を問題視する記事に注目しました。個人の、婚活のほほえましさは否定しませんが、若者の非正規労働などの底流を踏まえて、これを、自治体や国がすることに、ほぼ、同じことを問題にしているんで、その論旨に、注目しました。

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ふいに映画を観たくなって・・。そして、7冊目に買った本は、藤沢周平『暁のひかり』。さらに、「椿説弓張月」に興味を持ちました。

 朝食の時にかかっていたTVから頻繁に流れるCMの映画を観たくなりました。
 映画『マグニフィセントセブン』(監督・アントワン・フークア)を観ました。
 「七人の侍」(1954)、「荒野の7人」(1960)のリメイク版です。

 こまかい理屈が無くて、楽しめました。
 でも、時代ですね。主役メンバーは、黒人、アジア人、インデイアン、ヒスパニック・・と、今風の多彩さです。登場する女性も強い。
 へぇー、「ガトリング銃」って、あんなに、ミサイルのような威力があったんだ・・。

 原題の「The magmificent seven」は、「荒野の7人」と同じ原題です。
 音楽が、ジェームズ・ホーナー(1953ー2015)。遺作ですが、「荒野の7人」のメロディが入っています。

 その原題は、何て訳すのかなと考えていましたら、最後に「高貴な男たち」という字幕がありましたので、「高貴な7人」、というところでしょうか。
 原題をカタカナ表記のまま題名にするとは、宣伝意欲で、もう、前作に負けちゃう感じなのでは・・・如何。
 
 さて、先日、朝日新聞で薦めていた、藤沢周平の短編集の、もう一冊を買いました。

暁のひかり』(文春文庫)。

 2軒の大きな書店で品切れだったので、なじみの古書店で手に入れました。おかげで、半額。

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きょうは、のんびりと、おしゃべりを。毎朝の、ご訪問者のブログ・チェックのことや読書とDVDのお話です。



 きょうは、趣向を変えて、私の日常風景のおしゃべりです。

 まずは、写真。孫とのんびりしている写真です。
 私は、民生委員を終えて、孫は、小学校の受験を終えてのんびりと・・・。
 で・・、この孫が、将棋を習い始めたというので、私も、あまり下手では困るので、高橋道雄『手筋の教科書 1、2』(山海堂)など、半世紀ぶりに読みましたが・・・。

 さて、いつも、朝起きて、風呂が沸くまで(もう、古希ですから、贅沢させてください。)、ベッドの中で、このブログへの訪問者の方、特に、10名ほどの常連さんのブログを拝見して、「拍手」するのを日課にしています。至福のひとときです。

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歌舞伎『しらぬい譚』 ~《鳥山邸》の秋篠が惜しくも、見事な全改訂。筋交い宙乗り、屋体崩し、怪猫退治、蜘蛛の妖術・・《ピコ太郎》!?も。見所満載、楽しさ満点でした。



 写真は、菊之助の若菜姫。
 百人一首に、「君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ」とあります。
 今日の物語の「若菜」姫も、若菜は七草、天草四郎を七草四郎にして、その七草は若菜の面影があっての連想から若菜姫と、名付けられたようですが。

 17日(火)、国立劇場で、初春歌舞伎公演


『通し狂言 しらぬい譚(ものがたり)』(5幕)


を妻と鑑賞しました。
 黒田家のお家騒動に、島原・天草の乱も盛り込まれています。
 面白かった。とにかく、大仕掛け、見所満載。年初で、もう、今年のベスト舞台が出てしまった感があります。
 もう、「国立劇場歌舞伎」として、別に特長付けても良いほどの層の厚さを見せました。

 河竹黙阿弥(1816ー1893)、38歳の作品で、初演は、1853年2月(8幕)です。
 1954年(昭和29年)に歌舞伎座で「烏山屋敷」のみ上演され、1977年(昭和52年)3月に国立劇場で通し上演されています。

 今回の公演は、〈国立劇場開場50周年記念公演〉の一つで、国立劇場で、先行劇化作品や講談などを参考としながら、長期にわたる資料調査、企画検討を経て、新たに台本を作成したものです。改訂脚本は、同劇場の渡邊哲之。

 冒頭、海の場面で、魚師春吉(青柳春之助)でなく若菜姫が出てきて、ちょっと戸惑い、それよりも、三幕「鳥山邸(とりやまやしき)」での、乳人・秋篠(あきしの)【中村時蔵(萬屋)】の部分の改訂だけは、一つの見せ場が無くなったようで、これは如何かと思いますが、あとは、楽しさ満点です。

すずしろ・若菜姫・白縫大尽・尾上菊之助(音羽屋)
烏山秋作・尾上松緑(音羽屋)
烏山豊後之助・尾上菊五郎(音羽屋)
雪岡多太夫・市川團蔵(三河屋)
20日が誕生日の、平成18年生まれの子役、松禄の長男、尾上左近(音羽屋)も頑張りましたね。

 雪岡の娘・照葉、鷲津六郎など、さりげなく多くの登場人物が出ますが、この人物たちだけで物語を持っている、40年近く書き続けられた全90編の「合巻」(B6版程度の江戸時代の浮世絵入り物語)です。

 二度の筋交い宙乗り、しかも、二度目は蜘蛛の糸を派手に出しながらです。屋体崩し怪猫妖術猫四天との大立回り・・果ては、ピコ太郎まで登場の、考えられる見せ場を惜しげも無く出し尽くした感です。歌舞伎初見の方や、外国人、などは喜ぶでしょうねえ。

 時間的には、3時間弱ですが、理屈無く楽しめた舞台でした。

 帰りは、例によって、新橋の第一ホテルで、バイキングを食して帰りました。★

落語を楽しんだ後に読んだ、今年5冊目は、ロッテ・レーマン 『歌の道なかばに』です。

 寒い。自治会の新年会で、10代目柳家小三治の総領弟子である、柳家〆治(1951ー)師匠の落語を楽しみました。
 
 さて、読書。今年の5冊目は、

ロッテ・レーマン 『歌の道なかばに』(みすず書房)

です。
 先日、読んだ、広瀬大介 『帝国のオペラ』(河出ブックス)の中で紹介されていたので、早速読み始めたわけです。

 ロッテ・レーマン(1888ー1976)は、1910ー1951年に活躍した、ドイツ生まれでアメリカに亡命したソプラノ歌手です。
 『薔薇の騎士』の元帥夫人役の名演は、最も有名です。

 1951年のニューヨークのタウン・ホールでの最後の演奏会では、クライマックスのフットライトの元での挨拶で、場内の「やめないで!」の声に、『薔薇の騎士』の元帥夫人が鏡を見つめて若い恋人を諦める言葉で言う「時がきた」という言葉をかりて、「自分にも時が来たと言わねばならない。」、と言って幕を閉じました。

 この本の、562ー648ページでは、「元帥夫人ー『ばらの騎士』から」として、役の解釈を詳細に語っています。

 ちなみに、作者のフーゴ・フォン・ホフマンスタール(1874ー1929)の葬儀も、このオペラ第三部の三重唱《いつかはこの日が来ることを自分に言いきかせておいたのに》です。

 7月26日に、二期会で、「薔薇の騎士」の公演があり、もう、最前列の、チケットは、入手済みです。この読書は、予習、も兼ねています。★

百聞は一見にしかず。江戸文化の豊饒性を見直しました ~「江戸の遊び絵づくし」展



 期待以上のインパクトある、良い展覧会でした。
 12日(木)に、さいたま市の「うらわ美術館」で、

江戸の遊び絵づくし』展

を見ました。会期は、15日まで。
 近時は、湘南ラインや東京ライン直通で、浦和には、都内から2~30分で行け、山手線の反対側に行くよりも至便です。

 浮世絵、と言えば美人画、役者絵そして名所絵などを思い浮かべますが、この日見たのは、〈遊び絵〉です。

 つまり、《寄せ絵》(《だまし絵》)・・人間や十二支が寄せ集まって1つの絵としているものや、
判じ絵》・・名前や言葉を絵に置き換えたもの。例えば、台に狐Iきつね)で、大根(だいこん)や、
隠し絵》、《有掛絵(うけえ)》、《文字絵》、《擬人画》、さらには、《影絵》、《折り替り絵》、上下逆の顔になったり、円筒に美女の立ち姿が写す絵(歌川芳虎「風流さや絵」など)からの絵まで多彩な150点です。
 
 作者は、歌川国芳(1798ー1861)、その門人の芳藤(1828ー1887)、国貞、広重など。

 なんと江戸庶民文化の豊穣なこと。また、アイディアの豊富なこと。
 そして、見ていて、思わずほほえんでしまいます。

 新年、最初に、良い展覧会を見ました。
 ちなみに、写真のポスターになっているのは、歌川国芳「年が寄ても若い人だ」の一部分です。鼻がウサギ、耳が馬、口が蛇です・・部分なので十二支を見つけるのは困難ですが。★

今年、4冊目に買ったのは、『つまをめとらば』です。



 写真は、孫たちの沖縄みやげのシーサーと箸置きです。

 良い機会なので、孫たちの父、つまり、私の息子たちと行った30年前の沖縄の記念写真を見せました。
 
 この時のことで、今でも、記憶しているのは、〈ひめゆりの塔〉に行ったときの心象風景です。
 ふっと、後ろを向いて海を見たとき、森山良子の〈さとうきび畑〉の歌を思いだしたのですが、今そこにある、あまりに美しい海と、そこでの激戦のイメージが心の中で整理がつかなかったのを今でも思い出します。
 団塊世代には、遊んでいてもこういうところ、があるんです。
 
 今年、買った4冊目は、直木賞を受けた、

青山文平 『つまをめとらば』(文藝春秋社)

です。

 ところで、うかつ、でした。2年生の孫は、百人一首をもう、4句そらんじていました。学習課程が変わったのですね。Oscar様のコメントを思い出しました。
 その弟、春から、姉と一緒に、学習院初等科に行くのを楽しみにしていますが、今度は、この子が、将棋を習い出しました。
 追いつくのが大変ですねえ。★


今年の、書籍の初買いは、『帝国のオペラ』など3冊でした。

 水曜日は、暖かく、また、正月の人出も一段落したようなので出かけて、孫の、バースディ・ケーキを予約し、その後、デパートを2軒と〈ビッグカメラ〉、そして、書店を巡りました。歩いたのは、約1万歩。

 デパートでは、気に入ったブルゾンを買って、〈ビッグカメラ〉では、《ポメラ》、D100と200をいじくり回して性能をチェックし、最後、書店(「ジュンク堂書店」)では、隅から隅まで隈無く歩いた末、次の初買いをしました。

○ 広瀬大介 『帝国のオペラ』(河出ブックス)

 ~ 岡田暁生『バラの騎士の夢』(春秋社)や長木誠司 『オペラの20世紀 夢のまた夢へ』(平凡社)と同系列のリヒャルト・シュトラウスに行き着く評論です。岡田著と同じく、お若い頃の卒論ベースのようです。

○ 朝井まかて 『残り者』(双葉社)

 ~江戸城に最後まで残った大奥の女性の物語りです。先日読んだ、昨年9月30日刊の『最悪の将軍』(集英社)は、〈ドラマ〉が無く、平板だったのですが、今回はどうか。このところ読んでいる幕末物とラップします。

○ 天野慶 『百人一首 百うたがたり』(幻冬社)

 ~4冊目の百人一首。私の行く〈ジュンク堂〉は、百人一首の本も、20冊ぐらいあって重宝します。この書店は、本当に気にいっています。今回は、物語り風、イメージたっぷりの書を選びました。絵はKeiで、アニメ風です。

 また、しばらく夜遅く(そして、現役の頃と違って、朝寝坊に)なります。★

プロフィール

Author:感動人
 芸術全般を愛する団塊世代です。
 芸術団体を「引退後」、たっぷり時間をかけて、いろいろな芸術を初心にかえって学び、横断的に、楽しんでいきたいと思います。もうひとつ、心身共に健康に「年をとっていく」ための、生活のマネジメントも「同時進行」でお伝えします。
 のんびりと過ごしたいと考えています。お寄せいただくコメントなども、論争などは避けて、ゆったりしたお話をお寄せください。

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